9月末に岩手県陸前高田市へ行ってきました。

こんにちは。仕入物流チームのフクハラです。

9月23日から25日の連休に岩手県陸前高田市へ行ってきました。それぞれ被災地で知り合った仲間たちが有志で集い、総勢28名の大所帯グループでのボランティア活動に参加するためです。

陸前高田市は、東日本大震災で発生した津波により、岩手県内でも最多の被害者が出た地域です。震災で亡くなった方や、行方不明者の数は9月6日現在で1957人。人口約2万3千人の街の1割近くにもおよびます。市街地の約5000世帯が水没しました。

沿岸にあった街の中心部は壊滅的な被害を受け、今まで東北各地でボランティアをしていた私たちグループのメンバーも、その被害の光景には言葉を失いました。陸前高田を訪れたことがあるメンバーによると、全壊エリアの状況は最後7月に来た時からほとんど変わっていない、とのことでした。

道には、強い圧力でぺちゃんこに潰された車が何台も積み上げられ、津波の威力を物語っていました。海では、私たちが滞在していた間にも、警視庁の方が行方不明者の捜索をしている姿を何度か見かけました。


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街の風景


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瓦礫


まだまだ陸前高田市には処理されないまま積み上げられた瓦礫が街中に。その量は宮城、岩手県だけで2040万トンにもおよぶそう。広域処理も検討されているそうですが、今のところ東北以外で瓦礫の受け入れを決めたのは東京都で1000トンのみだそうです。


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ボランティアセンター


陸前高田市のボランティアセンターには、この週末約1000人のボランティアが集まっていました。1000人規模のボランティアの仕事を振り分けられるセンターはなかなかないそうです。


9月の仕事のメインは草刈りでした。手つかずになっていた草を刈らなければ、瓦礫の撤去さえも進まない場所があるからです。私たちは、あるおじいさん(82歳)のお宅の裏山と庭の草刈りを任されました。お庭は、以前は素敵な日本庭園だったことを思わせる造りでしたが、波をかぶり塩害でつつじの木は枯れ、丸太など漂流物が流れ着きひどく荒れた状態でした。裏山の道は、ジャングルのような草に覆われ、行く手を草や茎、ツタ、流木が阻んでいました。地震当日、家主さんはこの道を上り避難したそうですが、迫りくる波の高さは15メートル以上にも上ったそうです。


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作業風景のBefore and After。左がBefore、右がAfter。


作業初日は、どの程度進められるかと呆然としていましたが、3日間でこんなに変わりました。みなで力を合わせてできることの大きさに、毎回驚かされます。


家主さんのお宅は、広田湾という牡蠣の養殖で有名な海のすぐ脇にありました。ご自身も牡蠣の養殖をされていたそうで、海には、ボランティアの力を借りて最近復活した養殖いかだが並び始めていました。牡蠣が大きくなるまでには後3年もかかるそう。


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広田湾


豊穣の海、広田湾を裏山から望む。家は、土台を残し海にさらわれてしまった。ただただ、その光景を見つめることしかできなかったそうです。「家には、宝物がいっぱいあったんだ」と教えてくれました。


家主さんは、作業後、私たちにこんな言葉をくれました。「津波の後、町のみんなの気力がなくなりどうにも先のことを考えられなかった時、身銭を切って陸前高田へ来て、泥にまみれて作業を続けるボランティアの姿を見て、自分たちもやらなければ、と町の人々が立ち上がったんだ。ボランティアのみなさんは町をきれいしているだけではない。被災者に気力を与えたてくれたんだ。」

ボランティアひとりひとりの力は小さく、できることは限られているかもしれない。でも、少しでも何かできることをしたいと思い行動していたことが、町の人の励みになっていたことを知り、この言葉にとても勇気づけられました。


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猫のマリー


マリー、奇跡の猫。地震直後、波が引いた時に打ち上がった魚を見て、海の方へ向って行ったマリー。波が引き、家主さんが裏山から下りてくると、唯一流されなかった納屋の2階に避難しているのを発見したそう。


陸前高田市は美しい自然に囲まれたとても素晴らしい場所でした。澄み切った青空、きらきらと輝く海、緑が濃い山々、そのすべてのコントラストが美しく、海から気持ちが良い風が吹くたび、波と草いきれと土の匂いを運んできました。土には様々な虫たちが息づいていました。この場所に「日常」があり、町の人が暮らしていた日々を思うと、改めて何気ない「日常」の大切さに気付かされました。

東北のボランティアでは、いつも素晴らしい出会いがたくさんあります。地元の方々や、年齢や性別、職業を超えて一緒に働く仲間たちとの交流は、ボランティアという仕事の枠を超えて、私たちに多くの気づきとやりがいを与えてくれます。

これから寒さが一段と厳しくなりますが、一つずつ自分にできることを続けていきたいと思っています。被災地の復興を、私たちも一緒に見つめて寄り添って、応援していきたいですね。

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