- プライマークにもっとお金を払わなければいけない + そのお金が確実に労働者まで「届く」よう見届けなくてはいけないわけ
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衣料産業で働く人びとの権利を求めて運動している、バングラデシュ衣料産業労働者組合連合(NGWF)の代表、アミンさんとサフィアの対談です。ファスト・ファッションの本当のコストという厳しい現実について話しあいます。
サフィア:プライマーク(イギリスの激安ファスト・ファッション・ショップ)のような会社が、どれくらいの数の工場から調達しているのかわかりますか。
アミン:バングラデシュにある50から100ほどの工場です。
サフィア:このような衣料品工場の労働者からは、どんな問題を耳にされますか。
アミン:長時間労働です。9時間労働ではなく超過勤務を強制され、14時間とか18~20時間、徹夜勤務さえあります。また稼ぎは1ヶ月当たり5,000タカの生活賃金を下回っています。
サフィア:このような長時間労働で、どのような健康上のリスクがあるのでしょうか。
アミン:朝8時から翌朝4時までということはたった4時間しか休みがないということです。自宅に戻る時間やシャワーや食事の時間を引くと睡眠時間は2時間しか残りません。女性労働者は家事もこなさなくてはならず、一層厳しい状況です。
サフィア:収入が全くないより「いくらか」の稼ぎがある方がましだと言う人もいます。あるいは、給料がどんなに低かろうと給料がないよりましだとか、売春などをして働くよりましだと言う人もいます。
アミン:低賃金は賃金がないよりましだというように答える人たちは、頭がどうかしています。工場労働者は衣料品を生産します-そして消費者としてみなさんは自分が購入する衣料品の生産者に責任があります。消費者は自らにこう問わなくてはいけません。私のために働いている人がなぜ半分の昼食で済ませているのか、なぜスラムで暮らしているのか、なぜ私のために安い服を作ることで長時間労働をし、病気になっても治療を受けられずにいるのかと。ビジネスの仕組みについてもっと認識を高めなくてはいけません。消費者はプライマークのトップスを買い、お金を払っているのですから、プライマークが現地の工場にどれくらい支払っているか知る必要があります。7ポンドのシャツの場合、現地の工場オーナーに支払われるのは1~1.5ポンド(約150~220円)に過ぎないでしょう。その1.5ポンドのうち、労働コストとして労働者に支払われるのは7~8%でしょう。
衣料品が安すぎると、工場はそのしわ寄せで労働者に適切な賃金を支払えなくなります。消費者が製品の金額を上げてその恩恵を労働者に回すようプライマークに働きかければ、たとえ数パーセントの値上げでも、大きな変化となり労働者の状況を改善することができます。しかも、製品の価格の上昇はほんのわずかです。
またファッション企業は、間接コストを下げることで労働者の手にわたるお金を増やすこともできます。5つ星ホテルでバイヤーをもてなしたり、時に5つ星ホテルに泊まる費用を支払う必要もありません。労働法を守らない政府の労働省に賄賂を送る必要もありません。労働権を侵害しやすくするために政党に賄賂を送ることもありません。
サフィア:衣料労働者の労働基準や労働条件はこの2年で良くなったのでしょうか。
アミン:いくらかは前進していますが、わずかです。「コンプライアンス・オフィサー(法令順守監視担当官)/マネージャー/ディレクター」と呼ばれる人たちがいますが、ほとんど訓練も受けず、スラム街を訪ねて労働者の現実の状況を見ようとはしません。労働組合の組織を巻き込んで労働者とコミュニケーションをとるよう、彼らにやる気を起こさせなくてはいけません。
サフィア:そのコミュニケーションを高めるためにはどんな対策がありますか。
アミン:解決策の一つは、企業が労働組合に下請け工場のリストを渡し、各工場での労働違反のリストを出してもらいます。そして労働組合、工場経営者、ファッション企業の代表で構成する委員会を作ります。こうすればたった1ヶ月ほどで全員が現場の現実を理解し、一緒に解決策を編み出すことができます。
サフィア:NGWFは、これまでにもこのような形で既存のファッション企業と仕事をしてこられたのですか。
アミン:テスコやウォールマート、GAP、H&Mは監査会社を使ってやらせています。ただ報告が欲しいだけで、本当の意味での改善を願ってはいるのではありません。
サフィア:ベスト・プラクティス(最良の慣行)を行っている事例はありますか。
アミン:まだありません。
サフィア:労働者の人権を犠牲にファスト・ファッションは高収益を上げています。プライマークなどは、昨年2億3,000万ポンド(約345億円)もの収益を上げました - 公正だとはとても思えません。
アミン:消費者はこのような労働者が作っている製品を買っています。収益が何百万ポンドにもなるなら、その一部は人びとの暮らしを良くするために使うべきだし、それが彼らの道義的な義務でしょう。
消費者は、途上国の衣料品工場の労働者のとんでもない暮らしや労働条件についてもっと認識を高めるべきです。現場の状況に対する認識が消費者の間でもっと高まれば、人間らしい貿易を行うよう、企業に働きかけるでしょう。
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オーガニック・スキンケアブランド「Jo Wood Organics」設立者のジョー・ウッドが書いた、バングラデシュでピープル・ツリーが行っているフェアトレード・プロジェクトと、首都ダッカ、ベグム・バリのスラムの訪問記はこちら。短いビデオもあります(英語)。上段左:バングラデシュのベグム・バリのスラムを訪ねるジョー・ウッド 右側2枚:200人がトイレ2つとシャワー1つ、料理用コンロ3台を共同で使用しています>
下左:竹製高床式の一部屋の広さは、一般的は浴室程度。家賃は平均的な衣料産業労働者の賃金の半分




