みなさんへ、メリークリスマス! 2009年、変化を受け入れる準備はできていますか?

今年のクリスマスの危機的な状態から脱したときが、本当の意味での変化が起こるチャンスかもしれません。変化の兆しがますます感じられるようになって、クリスマスを迎える私の心は、経済の悪化にも関わらず希望にふくらんでいます。先進国も、いわゆる発展途上国も、社会を健全に保つには、仕事が重要です。経済的に安定していることが、社会の構造を強化し、個人の自尊心を高めるのに大きな影響を及ぼします。多くの国々では、「高額な給料」イコール「自尊心」であるかのように考えられています。 家族や地域社会において、無報償や低賃金による労働が、これだけ大きな社会的価値をもっているにもかかわらずです。お金持ちがそんなに素晴らしいかのように崇める必要がどうしてあるのでしょうか? 搾取をせずに、法律を守って透明性のあるやり方でお金持ちになったのであれば別ですが、実際にそんな人はほとんどいないでしょう。

イギリスのピープル・ツリーのクリスマスパーティー。最初は静かだったのですが・・・

夜が深まるにつれて、だんだん活気づいて・・・

私の最初のクリスマスプレゼントは、次期アメリカ大統領バラック・オバマ氏から届きました。12月20日、オバマ氏は地球温暖化に対して早急な取り組みを呼びかけてきた2人の先駆的な科学者、ジョン・ホルドレン氏とジェーン・ルブチェンコ氏を科学技術担当の大統領補佐官と米海洋大気局(NOAA)局長にそれぞれ指名しました。アメリカ合衆国始まって以来最もグリーンな(環境にやさしい)政権が誕生して、グリーン経済に拍車がかかり、多くのグリーンカラーの仕事を推進していくことになるでしょう。アメリカの家々の断熱効率があがり、リサイクルがきちんと実施されるようになれば、今度は自分たちの暮らしが環境に及ぼす影響や、地球市民としての役割についての教育も必要となるでしょう。オバマ氏の先導にならって、イギリスのコードン・ブラウン首相もグリーンカラーの雇用を支援すると、昨日発表がありました。環境にやさしい仕事は、人びとに日々の糧をもたらすだけでなく、人間性や社会をまとめるのに役立つ様々なことも教えてくれます。そうしたことは、たいていの状況において、お金と同じぐらい、あるいはお金以上に価値があることはいうまでもありませんね。

日本のピープル・ツリーのクリスマスパーティーは、80年代がテーマ。ベストドレッサー賞を獲得したのは、「ゴースト・バスターズ」に扮した菜海(左)でした

2つ目のプレゼントは、イギリス国内での食料生産と土地に対して使われてきた毒性の高い農薬の使用が、EUによって禁止されたことです。これらの農薬は、発がん性が疑われているだけでなく、性ホルモンへの影響も疑われています(赤ちゃんに奇形をもたらすより、変形した野菜の方がいいですよね)。ヨーロッパで私たちが口にする食料全体の半分は、農薬に汚染されていることがわかったそうです。残留が認められた10種類の農薬のうち6種類は「最も危険」と考えられています。公園や子どもの遊び場で使用されている除草剤、殺菌剤、殺虫剤に入っている22の化学物質も使用禁止となります。そうなれば、オーガニックをこよなく愛する田舎暮らしの友人たちも、土地の所有者によって山腹一体に農薬が空中散布されるのを我慢しなくてすむようになります。また、過去2~3年間に激減したヨーロッパのミツバチを守ることができるかもしれません。(私たちの食べている食料は、ミツバチのまじめな仕事のおかげで受粉し実を結んできたのですから。)新たな市場の仕組みが必要ですが、安全な食べ物が誰の手にも徐々に入りやすくなるでしょう。

少しずつ、これまで産業界のロビーイングの圧力でかき消されてきた科学者の意見に、もっと耳を傾けようという動きが起きています。人間性豊かな科学者の父を持つ娘として、私もとても嬉しく思います。日本でも、人と環境を守るために、同じ動きが起こることを祈っています。

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注意: これはクリスマスパーティーでのコスチュームです。ピープル・ツリーの新しいコレクションではありません!

3つ目のプレゼントは、ソックスの中にたくさん入っていました。この不況の中、 私の周りの人たちが、いろんなやり方で、クリエイティブで思いやりあふれる行動を見せてくれることです。人生にとって何が必要かを考えなおすこと、単純化すること、小型化すること。お金持ちであろうと貧しかろうと、職があってもなくても、私たちは相互に依存していて、社会はそれで成り立っています。手作りのお弁当を一緒に食べるとか、本物の食材(画一的なトラックで全国中に届けられる食事とはぜんぜん違います)を使って料理し、家で食事しながら一緒に過ごす時間を増やすこと、服の交換、「フェアトレード、オーガニック、グリーン、リサイクル、手作り」のプレゼントを贈ること。

いえいえ、ピープル・ツリーでは子どもは雇っていませんよ! 80年代の人気アイドルグループ「おニャン子クラブ」に仮装した、ピープル・ツリーのスタッフです。

説明責任も透明性も全くないままに、短期間な利益のためにつくられた経済システムは、もう終わりです。政策立案者たちは、どれだけ早く、ビジネスを社会的なエンパワメントと持続可能性を高める方法として利用するための新しい経済モデルを打ち出せるでしょうか。ゴードン・ブラウン首相は、社会的ビジネスとフェアトレードのこうした試みに潜在する可能性を認識し、規模を拡大するために支援すべきです。でも、私たちは、ブラウン首相の助けを黙って待ってはいませんよね。彼の助けがあってもなくても、より人間の顔をした社会と経済を目指して進んでいきましょう。それが、私たちの、お互いへのクリスマスプレゼントです。今年もみなさんのご支援、ありがとうございました!

みなさんに、メリークリスマス!

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