- イギリスで 'Humanity in Fashion' キャンペーン開始!
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先週のバングラデシュ出張中、私はジャーナリストのリズ・ジョーンズとともに、衣料品工場で働く労働者と、彼らが起こしている生活賃金を求めるキャンペーンについて取材をしていました。
法定最低賃金の引き上げを求めるバングラデシュの衣料品産業労働者をサポートしてください! 要望への、バングラデシュ政府の回答期限の7/27に向けて署名を集めています。
署名はこちらから(英語・7/26まで受付中)
※ 情報を入力した後届くメールに記載されたURLをクリックし、本人確認をする必要があります。
衣料品工場で働く、ドリーとハシといっしょにピープル・ツリーは、衣料品工場で働く人々が生活賃金と労働環境の改善を求めるキャンペーンを、過去12年間にわたって支援してきました。彼ら、彼女らの話を聞き、工場の労働環境をこの目で確かめようと、工場労働者の家を訪ねてまわりました。

スラムの日常
バングラデシュでは、およそ300万人が衣料品産業で働いています。そのほとんどが女性で、バングラデシュの海外輸出額の70パーセント以上を稼いでいます。まるで映画「スラムドッグ$ミリオネア」の世界ですが、そこに熱さと悪臭をプラスした感じを想像してください。
ここに住む縫製産業で働く人たちの労働条件を改善するための解決策 - たとえば人的なコストを無視したファスト・ファッションを買わないことで、ファッション業界に圧力をかけるなど - に取り組まないかぎりは、私たち自身も、実は彼らを貧困にとどめておくことに加担しているのです。2年前、フェアトレード・ファッションが女性たちの自立を助け、持続可能なコミュニティを築く様子を視察するために、リズを案内したことがありました。
今回は、衣料品工場の労働者が生活賃金を要求して抗議運動をしていると聞き、賃金の引き上げ(最低賃金を月給16ポンドから50ポンド弱に、約3倍アップ)がなぜそれほどの急務なのか、もう一度ダッカに行って現状を見ようと思ったのです。
リズ・ジョーンズのオンライン記事 (※7/22現在、記事が読めなくなっています)ダッカのスラムで私たちは、ドリーという14歳の女の子に会いました。彼女は工場に勤めはじめて2年になるそうです。このときは12時間のシフトを終えたばかりで、疲れ切っていたはずなのに、快く私たちの取材に応じてくれました。彼女は、衣料品工場で機械刺繍の仕事をしているのだと言います。この仕事は、視力がよくて指先の器用な若い人に任されることが多いのです。彼女の暮らしは過酷で、早く大人にならなくてはなりませんでした。友だちと遊ぶ時間はまったくなく、週7日毎日働き詰めです。休暇を取ることは認められていません。
彼女は、どこの工場で雇われているかは教えてくれませんでしたが、収入がいくらかは教えてくれました。月給は2,800タカ(約3,500円)、残業代も含まれています。バングラデシュの法定最低賃金は、現在月当たり1,662タカ、1日あたり約70円です。彼女のお母さんは、長時間にわたる過酷な夜間シフト、睡眠不足、そして栄養のある食事をするのに十分なお金がないせいで、ドリーの体重が減っていることを心配しています。
ドリーのほかに4人の人たちが約1.5メートル四方の部屋を共同で使っています。部屋代は1ヶ月1,500タカ(約1,870円)です。この小さな女の子の野心とは?「いつか縫製ミシン担当になりたい」と彼女は答えます。
このような状況に置かれているのは、もちろんドリーだけではありません。バングラデシュ全国の衣料品工場で働く何千、何万もの労働者たちが、最低の労働環境、低賃金と不安定な雇用という状況を耐え忍んでいるのです。最低賃金の引き上げを求める動きが広がるなか、ブラックリストに載せられる労働者もいます。時には工場がなんの予告なく閉鎖されるという事態も起きています。社会的に力の弱い人々が極限の貧困の中に暮らし、「従来型の」衣料品会社が、彼らを搾取しているのです。

リズとサフィア、バングラデシュ衣料品産業労働者組合連合(NGWF)のアミン・アミルルとキャンペーンを展開
リズ・ジョーンズはHumanity in Fashion(ファッションに人間らしい思いやりを)キャンペーンを支持しています。
「2年前、サフィアといっしょに初めてバングラデシュを訪ねました。そのときは、フェアトレードがどのように機能しているかを自分の目で確かめに行ったのです。女性たちのやる気と自分の仕事への誇り、技術の高さや一針ごとのステッチに込められた高い専門性に感動を覚えました。フェアトレードの利益で運営される託児所と学校を見学し、とても楽しい時間を過ごしました。これこそファッションが本来あるべき姿だ、と思ったことを覚えています。先週サフィアと再びダッカを訪れて、前回の取材とは正反対の、ファッション産業の事情を取材しました。これこそ、大手ブランドが消費者のみなさんに見せようとしない面です。
衣料品工場で働く労働者が置かれた生活環境は、実際に目にしなければ信じられないような状況でした。サフィアの紹介で、まるで疲れをしらないかのように組合を運営する人びとに会いました。彼らは私のために通訳とガイド役も果たしてくれました。私たちは、いくつもの工場の入り口の前を通り過ぎました。でも、正直なところ怖くて車から降りられないでいたのです。門の前には威嚇的な門番が警棒を振るって立っていて、工場に出入りする労働者に対し一人残さずボディチェックを行っていたからです。
ピープル・ツリーは舞台裏で、驚くべき活動を行っています。単に洋服をつくっているだけではありません。ロビー活動、支援活動、キャンペーン、私たちが着ている服を作っている(大半が)女性の権利を守るための闘い、と様々な活動を行っているのです。サフィアと彼女の会社が過去十数年間に培ってきた信頼なしには、とても今回の取材で私が行った場所に行ったり、会った人たちに会うことはできなかったでしょう。それに先の見えない絶望的な世界に対して、何らかの見識を得ることは難しかっただろうと思います」
衣料品産業で働く人々は、何年間にもわたり以下の要求を続けてきました。
- 組合の結成の自由と団体交渉の権利
すべての労働者は、労働組合を結成し入会する権利と、団体交渉の権利を認められるべきである。 - 強制労働の禁止
奴隷労働や囚役を含む、いかなる強制的な労働もあってはならない。 - 差別の禁止
人種、肌の色、性別、宗教、政治的見解、国籍、社会的背景、その他のいかなる特徴にかかわらず、労働の機会と待遇は平しくなければならない。 - 労働時間の規定
労働時間は、適用法と業界の基準に準じなくてはならない。 - 安全と衛生の確保
肉体的な虐待や脅迫的な行為、常軌を逸脱するような罰則や懲罰のない、安全で衛生的な労働環境が提供されるべきである。 - 生活賃金
通常の労働時間に対して支払われる賃金と手当は、最低でも法律および業界の最低基準に適合し、常に労働者とその家族の基本的ニーズを賄うのに充分な額であり、さらに自由に使える収入も給付するべきである。 - 安定した雇用の保障
労働法および社会保障法、通常の雇用関係から生じる規則などに従って、雇用者への義務が果たされるべきであり、労働契約だけを理由にして、義務を避けるようなことがあってはならない。

写真左 : リズ・ジョーンズの記事の写真編集作業を夜通し続けるミキとサフィア
写真右 : 午前2時 - 編集作業はまだ継続中
日本でも、秋から「フェアに着よう!- Humanity in Fashion」を開始します。
みなさんも参加してくださいね!
詳細はまたウェブサイトやブログでお知らせします。 - 組合の結成の自由と団体交渉の権利
- 世界を変えるクラフト
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どしゃ降りの合い間を縫って、撮影と取材をこなすミキと私

道行くサーカスの象にキスされました
私の母は、手工芸品が大好き。そして祖母は、非行少年たちのための家の運営を始めるまで、刺繍デザイナーをしていました。きっと私のクラフト好きは、血筋なのでしょう。プロクリティは生産者団体MCCの中のグループのひとつです。これまで40年以上にわたって、最貧層の人たちを支援してきました。

雨季のバングラデシュ
プロクリティーをはじめとするMCCのグループとは、19年前からいっしょにものづくりをしています。スライヤ・チャウドリーというMCCのすぐれたデザイナーと力をあわせ、もうひとつのグループ、バグダ・エンタープライズという団体で草木染めを導入し、いまやそのグループはザ・ボディショップのためにスクラブミトンをつくるまでになっています。その他のクラフトのグループとも密に仕事をし、日本とイギリスの市場向けに、伝統技術と天然繊維を使った何千もの製品をデザインしてきました。

リキシャでの旅

私のお気に入りのフレッシュ・テンダー・ココナツを飲むスライヤと私
今回の私のバングラデシュ出張の3つめの目的は、すばらしいクラフトの技術を写真に収め、フェアトレードが生活をどう変えているのか職人にインタビューすること。フォトグラファーの友人、ミキ・アルカルデとピープル・ツリーのケイト・ウェイクリングといっしょにバン、フェリー、リキシャを乗り継ぎ、さらに徒歩でバングラデシュ南部のボリサル地区のアガイルジャラまでやってきました。

みずみずしいお花で歓迎してもらいました

いただいた花を手にしたケイトとサフィア
天然素材を使って、さまざまなクラフトをつくることができます。お箸入れにバングル。このトンボは新聞をリサイクルしてつくったもの。クラフトの美しさと、クラフトが社会にもたらす変化に本当に感動します!

出張中、これでもかというほどマンゴを食べました

- 歩きやすい靴
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たくさんいっしょに旅した、泥だらけのサンダル
同僚のケイト・ウェイクリングに、私のサンダルが旅する様子をテレビドキュメンタリーにしたいと言われました。そのサンダルたちは、バングラデシュでダッカのスラムや雨季の農村を旅したのち、私といっしょに帰国したところです。バングラデシュの農村でウェッジソールのサンダルを履いているのは、私くらいなものでしょう。特に雨季には。でも、もし神が私にハイヒールを履かせる意思がなかったなら、私に165cmの身長をくださったでしょう。そうケイトにも言っておきました。
バングラデシュには、3つの用事があって行ってきました。今日はそのうちの3つめについてお話します。雑貨をつくる4つのフェアトレード生産者団体を訪ね、そこで使われている自然繊維について学んできました。

川をゆったりと下るホテイアオイ
ホテイアオイ(water hyacinth)は、文字通り水草で、川を下ったり、池に浮かんだりしています。ピープル・ツリーのパートナー団体では、ホテイアオイを使った手すき紙で、カードやユニークな紙製品をもう何年もつくっています。ジュートの収穫を見たのも、今回が初めてでした。サトウキビよりも背が高く成長した(約3メートル)ジュートを、ひざ上まで水に浸かって収穫するのです。それから、川の水に何週間もつけてやわらかくします。その後、表皮をはがすと、金色の繊維が顔を出します。ピープル・ツリーのパートナー生産者団体では、このジュートの繊維を使ってあらゆるものをつくります。バッグ、買い物袋、ハンギング・バスケット、マット…もちろん紙製品もたくさん!

ジュートの繊維を乾かしているところ
続きはまたすぐ、次のブログで!
1. ジュートのカバー付き収納ケース ¥2,500(税込)
2. ジュートの小物入れバッグ ¥1,800(税込)
3. ジュートのコスメポーチ ¥1,500(税込)
4. 手漉き紙封筒(5枚セット) ¥900(税込)
5. 手漉き紙(3枚セット) ¥1,000(税込)
6. ミツバチ・手漉き紙 ¥900(税込)
7. フラワー・ポーチ ¥1,800(税込)
8. ビッグ・トートバッグ ¥3,500(税込)
9. 2ウェイ・メッセージ・バッグ ¥3,200(税込)
10. 手漉き紙のレターセット・ボタニカル ¥1,200(税込)
11. ジュートのワニ 大 ¥1,900(税込)/小 ¥1,500(税込)
12. ジュートのフクロウ 大 ¥1,600(税込)
13. テラコッタポットのシカ ¥2,300(税込)
14. サンチータ・鍋敷き ¥650(税込) ⇒ ¥455(税込) 30% off
15. 籐ハンドルのマクラメ・バッグ ¥5,500(税込)
16. カラフル・バスケット(2個セット) ¥3,700(税込)
17. 手漉き紙・名刺カード(100枚セット) ¥600(税込)
18. 手漉き紙のミニ・ノート ¥500(税込)
19. リサイクル・サリーのノート ¥1,300(税込) ⇒ ¥780(税込) 40% off
20. ジュートのスリッポン ¥3,500(税込)
他にもジュート製品をたくさんご用意しております。
http://www.peopletree.co.jp/shopping/home/strge1.html
- ギーティ・シン - 思考の糧をくれる友人
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ギーティと愛娘のマベルちゃん
ギーティは、「デューク・オブ・ケンブリッジ(Duke of Cambridge)」という、受賞歴を持つガストロパブを経営し、オーガニックと旬の食材を活かしたお料理を提供しています。ギーティとの出会いは、雑誌の撮影でした。「明日の女性たち」「社会企業家」「クールな女性たち」「女性のビジネス」などをテーマにした記事で、ギーティと私も「モデル」をしたのです。2人ともプロのモデルではないので、何となく居心地の悪い感じでスタジオに立っていました。ギーティはフェアトレードでない「普通の」ファッションを着させられていて、(ちなみに私はフェアトレードのファッションしか着ないから、と前もって編集者に伝えておいたのですが)、それでもとても魅力的でしたが、本当は彼女もピープル・ツリーの服の方が好みだろうということは、見てわかりました。それで2人で話し始めて、それ以来ずっと連絡を取る仲になりました。2人でオーガニック・フードを出すパブやカフェで会って、世界を変えるためのレシピは何だろうといっしょに考えたり・・・ギーティは、ピープル・ツリー・ファンデーションの理事も引き受けてくれました。

ギーティの新しい料理本を広げるサフィア
ギーティは多忙にもかかわらず時間をやりくりして、デューク・オブ・ケンブリッジのシェフであるサラ・バーグと共著で本を執筆しました。最高に美味しいお料理のレシピが満載の160ページの本で、旬の食材がいつ手に入るかわかる便利なガイドも載っています。とても貴重なレシピに加えて、ギーティ自身の生い立ちを伝えるすばらしい前書きや、「デューク・オブ・ケンブリッジ」がどのようにスタートしたか、持続可能な方法で獲られた魚を扱っている魚屋さんの選び方、オーガニックな食事のメリットなど、さまざまなヒントが盛りだくさんに紹介されています。(肉を使ったお料理も載っています。私自身はベジタリアンなので、そうでない友人たちにプレゼントしています!)ギーティの子ども時代について読むと、果実や野菜を自分で育てるような環境の生い立ちで、その後の人生につながる道が最初から用意されていたことがわかります。私たちにとっては、とても幸運なことでした! 「デューク・オブ・ケンブリッジ」の近くに住んでいなくても、『Geetie’s Cookbook (ギーティのお料理本)』があれば、あの魔法のような料理を自宅で再現することができますよ。
- Mrs Paisley’s Lashings(ミセス・ペイズリーズ・ラッシングス)
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ジョー・ウッドのポップアップ・レストランは、キングストン(サウス・ロンドン)の自宅でオープン。まわりの人たちがウィンブルドンのことを話し始めると、たぶん私ぐらいでしょうが、テニスとはまったく違うことを考えはじめてしまいます。ジョー・ウッドとアーサー・ポッツ・ドーソンがウィンブルドンからさほど遠くないところではじめた、ジョイント・ベンチャーのことを。「ミセス・ペイズリーズ・ラッシングス」は、ピープル・ツリーの親善大使ジョー・ウッドがオーガニック・フードについてもっと認識を広げることと、学校の敷地に有機菜園をつくり、子どもたちの教育資金を集めることを目的に始めたポップアップ・レストランです。
ジョー・ウッドは、たくさんのことを掛け持ちしていて、自身のオーガニック・コスメのブランドのオーガニック・コスメやボディケア製品を扱う「ジョー・ウッド・オーガニクス」の経営者、You Magazineの誌上では身の上相談の回答者、それに熟練したダンサー。さらに、オーガニックで持続可能な健康的なライフスタイルを広めようと、全力を注いでいます。彼女には、すばらしい協力者もついていますよ。

菜園で。ジョー・ウッドとアーサー・ポッツアーサーは、ミセス・ピーズ(Mrs P’s)というレストランの廚房で活躍する情熱的なシェフとして知られていました。初めて会った時、彼は家族みんなでピープル・ツリーの服を着ているんだよ、と話してくれました。それに、彼がフルタイムで料理長を勤めるエイコーン・ハウス(Acorn House)は、ピープル・ツリーとまったく同じコンセプトだとも言ってくれました。彼は、素材の一つひとつがいかに大事か、またそれを育て、生産する人たちとの関係性についても、時間をかけて熱心に話してくれました。
ジョーのポップアップ・レストランは10日間にわたってオープンしました。私は先週レストランに行ってみたのですが、コース料理の合い間に、ジョーと少しお話しできました。
サフィア:私は、毎日オーガニックな食事をしているけれど、ここのお料理は本当においしいですね。空気中に何かスプレーでもして、すべてが驚くほどおいしくなるようにしているの?
ジョー:(笑)レタスは30分前に採ったばかりだし、ソラマメだって収穫から2時間しか経っていないのよ。食材は多くが私の菜園で採れるものだから、とても新鮮なの。
サフィア:Gardens in Schools(学校菜園計画)というのは、一体どんな構想ですか?全体の計画は?
ジョー:子どもたちは、食べものについて学んだり、お料理の仕方を習ったりすることが必要なのよ。簡単なお料理を学べば、テイクアウトを買わなくてもよくなるでしょう。最近は学校で調理実習の授業がないなんてひどいわね。私が学校にいた頃は、ウェルシュ・レアビットやケーキを調理実習の後、家に持って帰ったのに。
サフィア:若い人たちは、そんなこと面倒くさいって言うかもしれないけど。
ジョー:そんなこと今後20年間は言わなくなるわ。手軽に健康的な食材を合わせて5分で作れるようになるのよ! テイクアウトを買う代わりにオーガニックの食材が買えるわ。
サフィア:デイヴィッド・キャメロン(英首相)とニック・クレッグ(副首相)には何を期待しますか?
ジョー:国民の健康のことだけよ。化学物質を一切使わずに有機栽培にして、食べ物と土地と川がすべてきれいになれば、みんなの健康にもよいでしょう。ジョーと私は、ピープル・ツリーのこれからのプロジェクトやキャンペーンのことなどを話し、ゴシップもほんの少し。私がジョーのことを大好きなのは、誠実で、地に足がついていて、楽しい人だからです。
でも、コース料理の中盤で夫のジェイムズを1人残してきたので急いで戻りました。アスパラガスの冷製スープと、ソラマメをつぶしたピューレをのせたトーストを添えたサラダの後・・・ジェイムズは、1人で所在なさそうでしたが、メインが少し前に運ばれてきたばかりだというように振る舞ってくれました。メインディッシュは、マッシュルームとバジル、大皿に盛られた野菜、レモンの酸味の効いたアスパラガス。最後は、レモンタルトクリームとエスプレッソでした。おいしい!
3品目で既に満足でしたが、まだまだ食べ続けました。普段はめったに夕食を外でとることはありません。たぶん2ヶ月に一度くらいです。だからまるで誕生日とクリスマスが一気にやってきたような感じでした。とっても幸せで満足!夫とのデートも1年ぶりのことです! なんて贅沢なんでしょう!
先週は学期の中盤で、子どもたちが帰省していました。子どもたち2人が家で自分たちの食事の支度をしているというのに、その間に私はご馳走を楽しんでいたわけで、罪悪感にかられました。すると、娘から携帯メールが届いて、トイレットペーパーがなくなった・・・と。すでに夜11時半・・・ジョーに頼めば、きっとくすくす笑って、持っていっていいわよと言ってくれると思いましたが、ヤスミン・ル・ボンの前で頼めることではありませんものね。帰る途中、24時間オープンの店に寄りました。自宅の玄関前の階段に立つジョーに向かってさよならと手を振ると、「今夜、虐殺事件があったわ。キツネが侵入して雌鳥が4羽殺されたの」と言うのです。努めて表情を明るくしていましたが、悲しんでいるのがわかりました。
人生はいろんなことが入り混じって、豊かになるのですね。ジョーとアーサー、最高のディナーと楽しい夜をどうもありがとう!「ミセス・ペイズリーズ・ラッシングス」のお料理を味わいたい人には、次回は9月にジミーズ・フェスティバルのHarvestでチャンスがありますよ。
- フェアトレード・ファッション・ネットワーク
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本日、「フェアトレード・ファッション・ネットワーク」を立ち上げました。参加団体は、フェアトレード&オーガニック・コットンを使った製品づくりに取り組んでいる企業の代表たち。ピープル・ツリー、Pants to Poverty、Gossypium、Bishopston Trading、Epona、Pachacuti、そしてFairly Coveredです。
このネットワークを立ち上げたねらいは、フェアトレード・ファッションに関する認知を広げ、業界のパイオニアとして私たちの活動を広く知ってもらうことです。
なぜ今、ネットワークなのでしょうか?
フェアトレード・コットンの認証マークができたおかげで、コットン栽培農家は、より適正な価格で収入が得られるようになってきました。ピープル・ツリーとGissypium(ゴシッピウム)がフェアトレード・ファンデーションとともに、フェアトレード・コットンの認証基準作成に携わったのは今から5年ほど前のことです。その10年以上前から、私たちはフェアトレード&オーガニック・コットン農家の生産者グループとものづくりをしてきました。
Pachacutiのキャリー・ソマーは、世界フェアトレード機関(WFTO)が導入を進めている、新しいフェアトレード認証制度SFTMS(Sustainable Fair Trade Management System)のパイロットプロジェクトに参加したことで、ラテンアメリカの生産者グループにどれほど大きな効果があったかを説明してくれました。
フェアトレード・ファッションの企業はどこもフェアトレード&オーガニック・コットンを製品に使っています。ピープル・ツリーでは、それに加えて、職人のグループと仕事をしています。コットンを服に仕立てるのは、「アシシ・ガーメンツ」という社会企業。もともと、耳や口の不自由な女性たち、また貧しい女性たちの生計を支援することを目的として設立されました。フェアトレードの製造基準が、Clean Clothes Campaign(世界の衣料品産業の労働条件改善を目指すヨーロッパの団体の連合)やETI(エシカルな消費を推進する企業やNGOの連合体)などが現在提起しているイニシアティブよりもさらに高く設定されない限り、私たちの生産者に勝ち目がないだけでなく、こうしたイニシアティブによる実績さえ損なわれかねません。
今日のミーティングに出席したすべての企業が、フェアトレードをファッション業界の主流にしていく必要があること、そのために合同でキャンペーンを進めていくことで合意しました。
詳しいことが決まりましたら、またお知らせしますね!
- 30℃の日差しの中バングラデシュの新年のお祝いでにぎわう地区へ、ピープル・ツリーのロンドンオフィスが引っ越しました!
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どうしましょう!ペンキ塗りがこんなに楽しいなんて!!レイアウトを考えて内装をデザインするのも大好きです。ボランティアスタッフのエマ・ファレンと私のアシスタント、セーラのおかげで、充実感のある穏やかなエネルギーの流れを感じています。とてもハッピーな気分です!

私とエマで、キッチンをピープル・ツリー色のブルーにペイントしました!
新オフィスの内装を考えてるところ
ユグノー・プレイス: ロンドンの街とガーキン(とがった頭が見えますか?ロンドンの高層ビルです!)後方の眺め
ユグノー・プレイス(Huguenot Place)は、ロンドンのイースト・エンド、スピタルフィールズのブリックレーンから少し外れたところにあります。これほどふさわしいところはないのでは、というぐらいピープル・ツリーにぴったりの場所!以前のオフィスからわずか10分の距離ですが、ロンドンでバングラデシュからの移民が一番多く集まる「バングラタウン」で、アートな界隈でもあるスピタルフィールズのすぐ近くで、ユグノーたちのかつての拠点であり、素晴らしい織物の歴史もあるエリアなんです。ユグノーとは、16世紀から18世紀にかけてのフランスのプロテスタント信仰者(カルヴァン主義)の人びとのこと。当時、カトリックのローマ法王と親交を深めようとしていたフランス国王は、ユグノーを邪魔者扱いし、何万人ものユグノーたちを殺害しました。1572年10月3日には、パリだけでも一日で25,000 人もが虐殺されたのです。そこから逃れようと、70,000人あまりのユグノーたちが干し草に身を隠してボートに乗り込み、ロンドンのスピタフィールズとソーホーにたどり着きました。パリでの虐殺のニュースは海外にも伝わっていたため、イギリスでは歓迎を受けたのです。
私がユグノーを好きなのは、彼らが無駄なお金も使わず、自分にも厳しく一生懸命働いているのにも関わらず、貧しさから抜け出すことができない権力の構造に疑問を持ち続けたことです。彼らは、糸巻きや製糸、手織りシルクの工房をつくり、コミュニティの繁栄を目指しました。バングラデシュやインドの生産者パートナーたちは、私たちの新しいホームをきっと気に入ってくれるにちがいありません!
新オフィスの周りには、フランス語に由来する通りの名前がたくさんあります。例えば、フルニエ・ストリートやナント・パッセージ、他にも、ファッション・ストリートやシルク・ストリート、ルーム(織り機)・コート、シャトル・ストリートなど、織物に関する名前の通りも目立ちます。
このように、新しいオフィスは豊かな歴史があり、そしてすばらしい隣人たちにも恵まれています!(実は9年前に設立したピープル・ツリーのロンドンオフィスは、2軒隣のアーティストの友人ポリー・ホープさんのお宅でした。隣人たちのことは、また近いうちにブログでご紹介しますね。みなさんも、近くに寄ったらぜひ足を運んでみてください。きっと大好きなエリアになると思います!)
さて、引っ越しはと言うと…。
ペンキ塗りと荷物の移動、整理を終えるのに3日間かかりました。毎晩遅くまで働き続けてくれたすばらしいチームのメンバー:トム、ジェームズ・ミニー、ジョージ・ガーディナー、インヴェンティブ・コンサルタント、ボランティアのエマ・ファレン、そして本当にすてきな隣人サイラス(ラグ・ファクトリーの創設者)、にとても感謝しています。みなさんのおかげで、なんとか無事にこの大きな課題を実現することができました。何人かは日曜まで返上して、ピープル・ツリーの一番多忙な月曜日に備えるために手伝いに来てくれました。

ミニー兄弟が、バンから家具を下ろしているところ
頭上8メートルの高さに足場を組んでブラインドを取り付けるサイラスとファビアノを見上げるふたり
サイラス(ラグ・ファクトリー設立者)は、何でもこなせる人です
ジョージ・ガーディナー(インベンティブ・コンサルタント)「3年前にもピープル・ツリーの引っ越しを手伝ったけれど、フェアトレード・ファッションがこんなに急成長しているのを実感できるのは嬉しいね」
企画&プロジェクト担当のセーラ、家具を組み立て中
デザイン&バイイングのジュリアとミサト、チームのスペースを整理
営業担当のオレリー、壁を白くペンキ塗り誰か風水に詳しい方はいませんか?ピープル・ツリーロンドン・オフィスのレイアウトをコンサルティングしてください。オーガニック&フェアトレードのファッションでお礼をしますよ!
- クタクタの撮影日: ピープル・ツリー 2010秋冬カタログの撮影現場から
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早朝5時にお迎えが来てくれました。この日のすばらしいチームは、ヘアの小田代裕さん、メイクの島田真理子さん、スタイリストの伊達めぐみさん、モデルの楓美さん、廣野理恵さん。ピープル・ツリーからは、カメラアシスタントのミキ、スタッフの裕絵、敦史、理帆、京子が6時にスタジオに到着しました。
結局前日はわずか1時間しか睡眠をとれませんでした。撮影が始まる前から体はクタクタでしたが、緑茶を何杯も飲んでなんとか7時に撮影開始。私はこれまで15年間ピープル・ツリーのカタログのアートディレクターを務めてきましたが、今回は仲間の励ましもあって自分で撮影することになったのです。もちろんすべてを自分でこなすわけにはいきませんから、アシスタントをミキ・アルカルデさんにお願いしました。ミキは、Getty Imagesでルポルタージュ写真を撮影してきた写真家ですが、初めて彼に会ったのは、「You Magazine」の仕事でバングラデシュの現地取材を受けた時でした。それ以来、ミキはピープル・ツリーの仕事を8回も引き受けてくれ、バングラデシュ、インド、ケニアなどで、生産者や地元のコミュニティの人びとの暮らしを記録撮影してくれました。ジョー・ ウッドさんやローラ・ベイリーさん、末吉里花さんなど、VIPな方々を現地にお連れした時もです!1年半前に私がインドでカタログ撮影をした時にもミキは親切に協力を申し出てくれました - そして今でもこうして一緒に仕事をしています。カメラを構えた私のそばで、ミキはいろいろ手伝ってくれながら、私のことをからかってばかりでした。

ファッション撮影の準備は本当に大変です。モデルのキャスティングから、服・靴・アクセサリー・タイツや靴下などすべてのスタイリング、ヘア・メイクさん探し、撮影のロケ地探し、現場までの交通手段…など、準備すべきことのリストはつきません。

裕絵がすべてを整理してくれるおかげで、撮影順序やカタログのページがすぐにわかります。
裕絵は、ファッション雑誌編集の豊富な経験を活かしてピープル・ツリーに入社。敦史とは、もう何年も一緒に仕事をしています。

左 : グレイのカードでライティングをチェックする敦史
中央 : ヘア・スタイリストの小田代さんにヘアを直してもらって準備完了の楓美さん
右 : ライティングのカードを前に、スタイリストの伊達さんに裾を直してもらう理恵さん

ミキは、その都度画像をパソコンで確認してくれます。
撮影は本当にすばらしかったです。とてもゴージャスなモデルさんと、素敵なスタイリング(生産者さんたちがどんなに誇りに感じることか!)そして何よりすばらしいチームワーク。撮影はすべて自然光のもと、60カットを撮りきりました。裕絵は「こんなにたくさんの撮影を一日で終わらせたのは初めて」と言っていたほどです。撮影が終わってから、友人に会いに神奈川の藤野に行ってきました。私はもう本当にクタクタで疲れ切っていましたが、すごく楽しい一日でした!この不可能を可能にしてくれたチームのみなさんに大感謝です!
- オフィスでのサフィアの一日。
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出張先でもオフィスでも、私がいる週はやることが山のようにあるので「サフィア・ウィーク」と呼ばれています。
今日は東京でのある一日をご紹介します!8:30 - ディレクター・ミーティングにて来季発売するチョコレートの発注量を確定。ボリビアのカカオやフィリピンのマスコバド黒糖を使ったピープル・ツリーのフェアトレード・チョコレートは、人気商品のひとつです。途上国のカカオ農家や砂糖の生産者が直面する貿易問題への意識を高めるために、イベントを開催できないか検討しました。
9:30 - 来年、日本・イギリスで迎える、ピープル・ツリー誕生10・20周年記念のアニバーサリープロジェクトについてカタログチーム、広報チームとミーティング。新しいキャンペーンや企画がたくさん進行しています。

10:30 - バングラデシュ大使代理のマンズルル・ハク氏と面会するために、バングラデシュ大使館へ。バングラデシュ最大の港、べナポール港の閉鎖によって物流に支障をきたし、バングラデシュ国内で流通するコットンの糸の価格は2倍に跳ね上がり、結果生産コストの上昇により仕事が減り、5万人以上の手織り職人が職を失っている現状について伝えました。お茶をいただきながらこの問題について話し合ったのですが、ハク氏は私が持って行った手紙をキーパーソンである官僚の元に届くように送る、と約束してくれました。私が着ているのは、大好きなデザイナー、三原康裕さんとのコラボレーションでできた、バングラデシュの職人さんによる手織り・手刺繍のシャツドレスです。
12:30 - ビジネス開発マネージャーの美紗緒、常務取締役のなお子と一緒にオーガニックなランチをかきこみました。

13:30 - 2011年春夏コレクションのミーティング。サンプルを見ながらフィッティングを重ね、手仕事の洋服やアクセサリー、雑貨などコレクションの最終調整を進めます。
私たちのお客様は、百貨店をはじめ、セレクトショップやフェアトレードショップから、ピープル・ツリーの直営店、通信販売のお客様まで多岐にわたっているので、コレクションをつくりあげていくのは、楽しい工程でもあり、チャレンジングでもあります。お客様からもたくさんのフィードバックやアイディアをいただきます。来週はロンドンのオフィスでも同じミーティングを予定しています。

15:30 - ケニアのモンバサより世界フェアトレード・デーのイベントに合わせて来日したボンボルル・ワークショップのマーシャとミーティング。身体に障がいを持つ150人あまりの生産者さんが技術を向上できるように、品質の課題や新しい技術について話し合いました。ボンボルルでも、近年の世界的な不況の影響を受け、私たちの支援を必要としています。
真鍮を手でねじったり、叩いて模様をつける先住民の技術と、美しいナチュラルな石を使って、新しいコレクションをデザインしています。どんな風になるかはまだ言えないので、これ以上はヒミツです!
17:00 - バングラデシュのタナパラ・スワローズより来日中のライハン・アリさんを迎え、全社のスタッフ・ミーティングを行いました。ライハンさんは、フェアトレードによって250人の生産者の女性たちの生活にどんな変化をもたらしているか話をしてく、ピープル・ツリーと一緒に取引を始めてからスワローズがどう変わったか?という質問に対して、こう答えてくれました。
「かつては、小さな作業所に17台の手織り機と染色の部門があるだけでした。トタン屋根と竹の壁でできた作業所は、強風が吹きあれる嵐の夜に、吹き飛ばされ崩壊してしまいました。現在は、しっかりとしたハンディクラフト・センターが建ち、250人もの女性たちが仕事をしています。ピープル・ツリーと取引を始めた1996年当時、唯一のフェアトレード団体のパートナーとの取引が終わってしまい、私たちは大変な時をむかえていました。他のフェアトレード団体からは、フェアトレードの食品や手工芸品には未来があるが、衣料品では明るい未来は描けない、とまで言われたほどでした。そんな大変だった時を乗り越えられたのは、ピープル・ツリーのお陰です。今ではスワローズの売り上げ全体の70%をピープル・ツリーが占めています」。
ミーティングでは、会社としての今後の計画や活動についても、それぞれの部署から報告されました。東京のオフィスでは、フルタイムだけで40人以上のスタッフがいるんです!
18:00 - セールス・マネジャーと一緒に、ベビー/キッズのブランドで私たちとのコラボレーションを考えてくれている方々とお会いしました。みなさんとてもチャーミングで情熱的な方ばかりで、何度も握手をしてくれました(日本ではあまりないこと。最高のおもてなしを受けた気分です!)大きな企業が正しい取り組みを始めようとするとき、私はいつもとてもわくわくします!企画が実現するかはお楽しみに。。。
19:00 - ライハン、スタッフのなお子、そしてピープル・ツリーの2010秋冬カタログの撮影を手伝ってくれる友人のミキと一緒にディナーへ。ワインを飲みながら楽しい時間を過ごしました。帰宅してからは、どんなに眠ろうとしても、明日の撮影のことで頭がいっぱいでなかなか寝付けず… 私が撮影をするんです!明日はきっと素晴らしい一日になるに違いない、体調を万全に整えて臨みたい… でもあと1時間しか眠れません!明日は朝4時から活動を開始するんです!でもまだ寝付けず…
- 世界フェアトレード・デー2010 - フェアトレードが貿易に多様性をもたらし、「ブラウンエコノミー」を「グリーンエコノミー」へシフトさせることができるわけ
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国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問の末吉竹二郎さんの基調講演で幕を開けた東京での「世界フェアトレード・デー2010」イベント。彼のスピーチを聞いて、背筋がピンと伸び、鳥肌がたつ思いのお客様もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。末吉さんは、スピーチでこんなお話をしてくださいました。
「世界をとりまく現在の危機的な状況-気候変動、貧困問題、かつてないほどのスピードで広がる富裕層と貧困層の格差は『ブラウンエコノミー』によって引き起こされたものです。過去100年ぐらいにわたり、私たちの経済は石油とビジネスを中心に発展してきました。短期的な利益ばかりに目が行き、サステナビリティとは対極にありました」。そして彼はこう続けました。「私たちは、『グリーンエコノミー』を生み出し、投資していかなければいけない」と。「先日ピープル・ツリーの生産者パートナー、タナパラ・スワローズを訪問するためにバングラデシュに行ってきましたが、その村でサステナブルな経済とコミュニティのありかたが実践されていたのを目の当たりにし、本当にわくわくしました。自然素材を持続可能な方法で利用し、環境を害さず、そして村に雇用を創出する。教育や医療の支援など社会的な発展にもつながっていたのです」
フェアトレードの製品は、多くの場合手仕事で生産されるため、カーボンニュートラルです。生産者と長期的なパートナーシップを組み、環境を守りながら、フェアトレードに参加する人びとが利益を共有することができます。ものごとをサステナブルにし、10年、20年、30年先にどうやって利益を生み出すことができるかという視点で考えるようになれば、私たちのビジネスのやり方は、もっとサステナブルなものに変わっていくでしょう。それが、グリーンエコノミーであり、ピープル・ツリーが実践しているのは、まさにこのグリーンエコノミーの先端なのです。
彼は、グリーンエコノミーが示す価値の先端を行くよう、大学生から70代まで400人あまりの人びとに呼びかけてくれました。末吉さんの娘さんでフリーアナウンサーの末吉里花さんも、最近のバングラデシュ訪問について話をしてくれ、いかに3世代の家族がフェアトレードによって恩恵を受け、経済的な自立、技術、そして自信を得ることができているかを語ってくれました。
フェアトレード - 次の世代へ
エマ・ワトソンとピープル・ツリーのコラボレーション・コレクション「People Tree, Love from Emma」のローンチは、学生とのネットワーク作りに大きく貢献してくれました。イギリスから今回東京のイベントに参加した私の秘書セーラ・トリーは、イギリスのビデールズ、ブリストル、コヴェントリー、バーミンガムで、フェアトレードやオーガニック・コットンを推進するために学生たちがファッションショーを企画した様子について報告しました。Development Education Associationによると、イギリスの若い世代の93%が他の国の人びとの生活に影響を与えうる問題について学ぶことが重要だと感じているそうです。そうであれば、若者が自分も問題解決の一端を担いたいと思っていることは明らかです。
少しずつ、少しずつ…? フェアトレードのメッセージを日本でどう伝えていくかそして、フェアトレードを日本でどうやって広めるかについて議論したときのことですが、学生たちは、かっこいい服をつくることで多くの人にフェアトレードへの参加を呼び掛けることが大切だと感じていたのに対して、サステナの代表で東京外国大学でも教員をしているマエキタさんと私は、アンフェアなトレードの汚い現実を明らかにすることで、人びとにショックを与え、現在の経済システムがどれだけ腐敗しているかを知り、変化を起こすために何が必要かを考えるよう仕向けるべきだ、と考えました。途中で時間が足りなくなってしまいましたが、もっと問題や課題、人権を侵害しているブランドに直接的にコミュニケーションを図っていくべきではないか、という結論に達しました。
生産者からのメッセージ:

タナパラ・スワローズ代表のライハン・アリさん
「スワローズでは、生産者の家に電気やきれいな水が通っています。通常の衣料品工場で働くよりも2倍近くの収入も得られています。ピープル・ツリーの発注はスワローズの売り上げ全体の70%を占めています。」
ボンボルル・ワークショップのマーシャ・アウィノさん
「ピープル・ツリーは、たくさんの商品を発注し、商品のデザインや品質を向上させるためのトレーニングなどの面でも支援してくれました。そのおかげで新しい製品をつくれるようになりました。」
ファッションショー
People Tree, Love from Emma コレクションのショーより。Photos: Chika OkazumiPeople Tree, Love from Emmaとピープル・ツリーのメイン・コレクションのファッションショーは、これまでの私たちのショーの中で一番すばらしいものだったと思います。ピープル・ツリーをいつも応援してくれている800人もの人たちと一緒に、世界フェアトレード・デーをお祝いすることができました。

ピープル・ツリー2010春夏&秋冬コレクションのショー。Photos: Chika Okazumi
今回のイベントで末吉さんに力強いメッセージをもらうことができ、とても励まされました。バングラデシュで実際に現地を見てもらい、フェアトレードがいかにサステナブルでダイナミックで、ブラウンエコノミーをグリーンエコノミーにシフトさせる力をもった草の根の運動であるかを感じてもらえたのだと思います。その経済のありかたは、私が20年前にピープル・ツリーの活動を始めたときからずっと実現したいと思っていたものです。Photos: thanks to Chika Okazumi, Miki Alcalde, Atsushi Minakuchi




